ラムサール条約登録が事実上の白紙になったと沖縄県内では話題になってる泡瀬干潟。
潮干狩りのポイントとしても有名な泡瀬干潟。
ここで潮干狩りをしにきた人ならもしかしたら見た事あるかもしれない
干潟の奥の方、防波堤がわからだと見えにくいんですけど、海に石がズラーっと並んでるのを見た事ないですか?
こんな感じの謎の石。
不自然すぎてちょっと怖くないすか?(笑)
これはほんの一部で結構な距離この石が並んでるんですよ。
台風の波とかで流されてきて偶然並んだにしては規則的すぎるし、誰かが並べたにしても大量の石を並べる意味は何だろうってずっと疑問に思ってて。
気になって調べたらこれが何なのかわかりました!
この石は「魚垣(ナガキ)」で、沖縄では一般的には「カチ」と呼ばれてる漁具だそうな。
詳しくはこの資料に載ってます
http://okinawa-repo.lib.u-ryukyu.ac.jp/bitstream/20.500.12001/17788/1/No14p65.pdf
まぁ簡単に言うと、潮の満ち引きを利用して魚をとる漁具。漁具と言っても人口的につくった漁場みたいな物(場所)です。
半農半漁の人たちが畑仕事を終えてここに魚をとりにきて、その魚を食べたり売ったりして生活を営んでいたけど、次第に物が豊富に手に入るようになってどんどんカチは利用されなくなっていったんですって。
でも凄いのがこのカチ「○○(屋号)のカチ」みたいな感じで、名前+カチで呼ばれてて個人の所有物なのがほとんどだったらしいです。
どんなってあの大量の石を運んできたんでしょうね。
まぁそのカチがどんどん波で壊れていったり、中には海中道路を作る時の資材として売り払われたりした石もあるそうで、その姿が消えつつあるみたいです。
素朴な疑問から調べたこの謎の石、カチ自体は世界的に見られる漁法なんだけど、海中道路作るときに石が売られたりとか、沖縄っぽい歴史があるんだな〜。
一個いくらで売れるたんだろう(笑)