シークヮーサーのポテンシャル

ジュースでいちばん何ジュースが好き?って聞かれたら、自分は迷わず“シークヮーサージュース“と答えるでしょう。
ジュースに限らず、アイスやその他のモノでもついついシークヮーサー味を手に取るぐらい、シークヮーサーが好きなんです。

今回はそんな、沖縄の特産品として今や全国区の知名度を誇る“シークヮーサー“について紹介です。

シークヮーサーの特徴

沖縄では本島北部の大宜味村という場所がシークヮーサーの産地として有名ですが、そもそもシークヮーサーが何なのかって言うと、大体ピンポン玉ぐらいの大きさをしてる、柑橘系の果物です。
成人男性だと、手のひらに握って「右手と左手、どっちに入ってるでしょうか?」ってやるとぎりぎりバレるサイズって言うとイメージしやすいでしょう・・・たぶんで。

そのまま食べるというよりは、絞ってジュースにしたり、泡盛に入れたり、加工したりって利用法が多いですね。
秋頃のシークヮーサーは酸味が強めですが、年を越して1月頃には色が黄色くなり酸切れを迎えて甘くなります。

まぁでも自分は大体、実がまだ緑色した酸味のある時期に収穫しちゃいますけど。

こんな感じで。
たぶん10キロ近くあるんじゃないかなぁ。

しかもこれ、1本の木から収穫したシークヮーサーってば。
どんだけ実を付けるんだ(笑)

シークヮーサーの栄養価

なんと言っても、シークヮーサーが注目されたのは“ノビレチン“っていうフラボノイドの一種のおかげじゃないでしょうか。
血糖値の上昇を抑えたり、メタボの予防にも効果があるらしく、長寿の秘訣として一躍大注目。
実際シークヮーサーの産地として有名な大宜味村は“長寿の里“って呼ばれて元気なオジーオバーが多いです。

最近周りでもシークヮーサー飲んでるって声はよく聞きます。

なので、自分も収穫したシークヮーサーを搾ってジュースにしました。

じゃ〜ん!!  果汁100%のシークヮーサージュースの完成〜!!


嘘でしょ・・。
あの大量のシークヮーサーを必死に搾ったのに2リットルペットボトル1本分しか溜まらなかった・・(笑)
(搾り方が悪かったのかもしれないケド・・)


これ、思ったよりしんどい作業だぞ(笑)

まぁでもこれで、美味しいシークヮーサージュースが飲める。

家にシークヮーサーの木がなくて自家製ジュースが搾れないって方はこちらをどうぞ〜



因みに、自分のおすすめの飲み方は、8(水):2(果汁)ぐらいで、炭酸水で割って飲むのが好きですね。
割るのがめんどくさい時は原液をキンキンに冷やしてそのまま飲んだりもしますけど(笑)

シークヮーサーの名前の由来

さて、ではここからはシークヮーサーの事をもう少し掘り下げて調べてみましょう。

まず、この“シークヮーサー“という名前は、特産品化する為に一般名として付けられた名前です。

“クニブ“や“クガニー“が総称で、“イシクニブ“とか“シジクガニー“とか色々種類があります。
それらをひっくるめて、“シークヮーサー“

このシークヮーサーという名前は「シー(酸味を)クヮーサー(加えるもの)」から語源が来ていると言われています。
酸味を加えるって言われると、なんとなく納得だけど、実はここで言う“酸味を加える“は、食べ物や飲み物のアクセントとして酸味を加えるって訳じゃないんです!

むかーし沖縄では庶民のほとんどが、“芭蕉布“という芭蕉という植物の繊維からつくられた着物を着てました。


この芭蕉の繊維を柔らかくする為には通常米酢を使用するんですが、米酢が手に入らない場合は代用としてシークヮーサーの果汁を使用したと言われてます。
また、繊維の脱色にも酸性の果汁が効果的だったと。
さらには長らく着てくたびれた芭蕉布は、シークヮーサーに浸して洗うとシャンと蘇るらしく、昔は各家庭の庭には1本はシークヮーサー(クニブやクガニー)の木が植えられていた。なんて話もあります。

そして大宜味村は芭蕉布の里としても有名なんですよね〜。

野生のシークヮーサー


シークヮーサーは沖縄の環境に適した植物で、沖縄を中心に奄美から台湾にかけて野生種のシークヮーサーが確認できるそうです。
奄美、台湾に比べて沖縄本島に野生種の数が多い事から、元々沖縄にあったのか?もしくは沖縄本島が原産ではないかって言われたり言われなかったり・・・(笑)
まぁでも日本で野生の柑橘が見られるのは、本州にもあるタチバナと沖縄のシークヮーサーだけです。
今でも大宜味村の山に入ると、比較的簡単に野生のシークヮーサーの木が見つかります。

おわり

元々シークヮーサーの産業利用が始まったのは1960年代とまだ日本に復帰する前で、当時の琉球政府の勧業策としてシークヮーサーの成分を分析。すると、沖縄にある柑橘の中で最もビタミンが豊富な事がわかったってところから始まってるので、今の様に沖縄の特産品として全国区になるのにおよそ50年!?

良いものっていうのは、続けていればちゃんと届くんですね。
しかし、調べれば調べるほど、シークヮーサーって死角がないですね。
唯一のネックと言えば・・・


そうですね。“シークヮーサー“って、パソコンで入力しにくい(笑)








かいたひと
ゴリラ勇介

沖縄で「ゴリラコーポレーション」というコンビで芸人をやっています。
普段は漫才やコント、新聞での執筆活動、ラジオで喋るのも聴くのも好きで、ラジオ沖縄では「people wave α」という番組もやりつつ、タイムテーブルでラジオコンシェルジュを執筆しています。RBCiラジオでも「只今いきものんちゅ」という番組をやっています。

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