沖縄の米軍基地のお話
さて、沖縄をガイドする上で避けて通れないのが、「米軍基地」の話です。
と言っても、ここでするのは反対とか賛成とか、そういう話ではないので身構えないでくださいね(笑)
米軍基地と僕
まず僕は宜野湾市という普天間飛行場がある街で育ったので、基地という存在は身近でした。
学校の運動場のすぐ側に基地のフェンスがあって、部活中ボールが外国に飛んで行くってゆう事も多々ありました。みんなはなかなかそんな経験できないでしょ(笑)
でも物心ついた時から“当たり前のようにある物“として認識してたので、基地に反対とか賛成とか思うことなく育ちました。悪く言えば“無関心“です。
今は違いますよ?
沖縄の事を学んで行くと分かってくるんですけど、良くも悪くもこの基地という存在は沖縄の歴史や文化にかなり影響を及ぼしてるんで、やっぱりバスガイドをする上では避けて通れないなって思います。
そもそも58号線を北上する際、浦添のキンザー、宜野湾の普天間飛行場、フォースター、レスター、嘉手納基地、って基地が続くから基地の説明もしないといけないんです!でも僕はこれが結構好きなんです!(笑)
初めにも言ったように、基地という存在が身近で育った上に、芸人を始める前は基地の中で働いて出入りしていた経験もあるので、ただ基地の説明だけじゃなく僕が実際に経験した“基地と僕“って話ができるんで、他のガイドさんではなかなか聞けない話が聞けるんじゃないかなぁと思います。
沖縄の基地の状況(2021年)
まぁでもその前に、一応沖縄にある米軍基地の説明をしておくと、一言で「米軍基地」と言っても、沖縄には4つの部隊が駐留しています。
- 海兵隊・・陸海空軍の全機能を備え、最初に上陸して最前線に投入される緊急展開部隊。
- 陸軍・・特殊部隊コマンド含む戦闘部隊及び、戦闘支援部隊からなる組織。
- 海軍・・空母や艦隊を率いた組織。特殊部隊シールズが所属。
- 空軍・・航空宇宙戦力によってアメリカを防衛する航空部門。
なので、沖縄にいる米軍のトップは「四軍調整官」と言います。
意外と沖縄の人でこれを知らない人が多いので。
そして現在(2021年1月時点)の在沖米軍トップの四軍調整官は“ステーシー・クラーディ中将“という方になります。
僕は正直、あるものは全て利用しちゃえと思うので、米軍基地も沖縄にある以上観光の役に立ってもらうぞ!と思ってます(笑)
実際観光客の人で基地を見に行くって人もいるだろうし、街中にフェンスがあって戦闘機やヘリが見えるって状況は旅行に来た人が味わいたい“非日常“ですし。
という事で、沖縄本島にある米軍基地を地図で書いてみました!
このITの進んだ時代に手書きで申し訳ないですが(笑)
- 赤色・・・海兵隊基地
- ピンク・・空軍基地
- 緑色・・・陸軍基地
- 黄色・・・海軍基地
- 水色・・・提供水域
大体こんな感じですね。
・・・東海岸の提供水域の多さ(笑)
自分も書いてみて思ったんですけど、沖縄のリゾートホテルが西海岸(恩納村側)に多いのはこういうのも関係してるのかなぁなんて思ったり。
因みに普天間の移設先の辺野古は、「辺野古弾薬庫」って書いてる文字の下にある提供水域(水色)です。
ここが提供水域になってるから、海と陸と空で連携した訓練がしやすいってゆうのもここが移設先に決まった理由のひとつみたいですけど、こうやって見るとなるほどねって分かりやすいですね。
米軍基地に入る時は
最後に米軍基地豆知識!!
沖縄にある米軍基地内に入る時、パスポートは必要ありません!!
その代わり専用のパスが必要。そのパスは、海兵隊基地用のパス(A4ぐらいの紙)、嘉手納基地用のパス(免許証みたいな顔写真が載ってるやつ)、とそれぞれ種類がありました。(僕が出入りしてた当時)
それ以外の方法だと“エスコート“っていって、基地内IDを持ってる人と一緒だったら入れます!